新宮理数科2.97倍

昨日、県立高校の一般入試の競争率が発表されました。

一覧表を作成して仰天です。

新宮理数科が定員40名のところに97名の志願者。
単純な競争率は、97÷40=2.43倍
でも、これは推薦入試の合格内定者をふくんだ数字ですから、
これから一般入試を受ける人の実際の競争率は、
推薦合格の11名を差し引いた、
(97-11)÷(40-11)
=86÷39=2.97
となります。

ここ40年、福岡県の高校入試とつき合ってますが、
公立でこんな倍率になったのは初めてです。

他県では、一般入試の前に、特別の小定員のコースを作って、
それでダメな人は、もう一度一般入試を受ける、といったシステムで、
最初の試験が高倍率になることはあるようですが、
こっちは、ガチ、ですからね。

他にも、香椎の普通科が2.0倍の高倍率。
最難関福高は、昨年600の志願者が574名になって
1.48倍。これも高校入試としては高い倍率です。

以前、全国の塾長の集まりで、
「今年は、公立の合格率が80%を超えましたよ。」
と自慢したら、
「それが、何か?」みたいな顔をされました。

後日、その中の何人かが、うちの教室を見学に来た際、
掲示されてた各高校の競争率の表を見て、
「福岡って、こんなに競争率高いんですか?」と驚きの声。
今度は、こっちが「はぁ?」

聞いてみますと、トップ校こそ1.3倍ぐらいですが、
他は、1.0何倍と言うのが普通とか。

だとすると、仮に競争率1.1倍だとしても、
その逆数を取って、合格率は、90.9%
塾に行かなくても、これですから
合格率80%を馬鹿にするのは当然です。

しかし、そこで新たな疑問も出てきます。
300人の定員で、2、3人ぐらいしか落ちない地区で
どうして塾が、成立するのでしょうか。

「それは、やっぱり、上の方へ行きたいから」
じゃないかとの答えでした。

それに反して、
福岡県第4学区では、1つの学年の生徒数約7200人に対して
公立高校普通科の定員枠は、その半分にも満たない、
つまりクラスの半分の生徒は、
公立の普通科にはいけないのが現実なんですね。

それでも塾に行かずに、何とかなると思っている人の多いんです。
お子さんの将来を考えられるなら、
しっかり現実を見てください、と言いたいです。

スマホを買い与える前に、塾へ行かせなさい。