面白くなければ勉強じゃない。
















そろそろ期末試験です。

準備に入りましょう。

ところで
今度の模試の古典では、「韓非子」の話が出ていました。
ちょっと考えさせる面白い話なんですね。

筋は、戦国時代(もちろん中国の、紀元前6世紀ごろ)に
韓の昭候と言う人が、酒を飲んで眠ってしまった。
これを見た、冠の係の者が、昭候に衣をかけた。

眠りから覚めた昭候は、喜び
「だれが衣をかけたのか」と聞くと
冠の係の者ですとの答えに、
冠の係の者と衣の係の者をあわせて、二人とも罰した。

なぜなら、
衣の係の者は、自分の仕事をしなかったから、
冠の係の者は、自分の領域以外の仕事をしたから、と。

自分の職務を全うしなかった衣係は
罰されても当然なのでしょうが
なぜ、冠係が罰せられるのでしょうかね。

王様が寒くないように心配りをしたのですから
むりろほめられるべきですが、、、。

しかし、それは現代の考え方。

力がすべての時代では、家来の越権行為は、
最終的に「謀反」につながるみなされて
一番警戒されることなのです。

「よく気が利くねぇ」とはならんのですね。

今でも大企業や役所などでは、
この風潮は残っているようです。

みんなががんばって、
早く、こんな職場や集団の在り様を
改善させましょう。

古典も論説文も、いろいろ考えさせられて面白いものですが、
生徒たちには、そんな余裕はありませんよね。

テストは点を取るものであって「鑑賞」するものではない。
受験界ではよく言われる言葉です。

しかし、点を取ることだけしか考えない、
というのもつまらないと思うんですが、、、。

同じ受験やるなら、
楽しんだ者の勝ち、じゃないでしょうか。
その方が、合格に近づくと思います。

 

写真は、福岡市博物館前の「勝利」像
エミール・アントワール・ブルーデルとあります。
第一次大戦が終わった後の頃の作品とか、
その後のことを考えると、
はたして「勝利」とは?