苦手教科を得意にかえる方法
数学は「書き方」を変えるだけで伸びる。
数学は、「書き方が命」です。計算の過程を省略せずに一行ごとに整理して書く、暗算をしない、図やグラフを必ずノートに写す、などです。
こうすることで頭の中で数学的な論理が構成されていきます。
計算ミスが多いこの生徒のノートは、全体的に乱雑な書き方で、しかもテキストの余白に小さい字でメモ的に計算していました。
まずノートの書き方を指導することで、計算ミスがなくなり、難しい問題も出来るようになってきました。
英語は「毎日やれば」自然に伸びる。
英語は言葉ですから理屈の前に覚えることが大事です。ただ、学年が進み難しいと感じてきたら、その方法ではもはや解決できません。基礎から英文法を整理していく必要があります。
この生徒は、定期試験では丸暗記で70点ぐらい取っていましたが、be動詞と一般動詞の区別もつかない状態でした。1年の基礎からの問題練習と単語カードやリスニングの練習を、毎日やることで力をつけていきました。英語は、ある山を越えると、どんどん出来るようになります。
理科は「理屈」を意識すれば伸びる。
理科は理屈の教科です。様々な自然現象を科学的な論理で説明できないといけません。
この生徒の勉強法は、暗記中心で定期試験の前にワークの答を写すだけ、本人がしあげたところのについて、そう答える理由を聞いても全く説明できませんでした。
教科書や答えの解説をよく読んで、その理屈を人に説明できるかどうかを意識するよう指導すると、意味が分からなくなったときによく質問するようになりました。そのような対話を通じて、自分で理屈を組み立てることが出来るようになり、理科が面白いと言うぐらいになりました。
社会は誰でも出来るようになる。
社会が苦手な人は、そもそも勉強が足りないのではないでしょうか。
やさしい問題をたくさんやって、「また、同じことが出てきた」と思うようになることがポイントです。面倒くさいと放置していたら絶対取れるようにはなりません。
社会は、今の入試では誰でも、少しがんばって勉強すれば40点以上(60点満点)取れるようになります。香住丘や福高を受ける生徒は50点以上とれて当たり前です。育アカでは、やさしい問題から始めて、たくさんの問題にあたるように指導しています。
国語は読んで楽しむことから。
国語が苦手の人は、これまでの生活で書物を読む経験が少ないため、基本的な日本語の言葉の知識が不足しており、それにともない読解力も育っていないということが最大の原因です。さらに言えるのは、近年のラインなどSNSでの簡略された言葉での情報のやり取りも、豊かな言語能力が充分に育っていかない原因の一つでしょう。
長い文章の論理の展開や主人公の心情の動きを正確に読めなかったこの生徒には、読みやすい基礎の教材からはじめました。言葉の知識をふやすことで、物語の情景や登場人物の心の動きがわかるようになり、論説文での論理の流れもつかめるようになっていきました。